前投稿の続きです
今まで通っていた病院から紹介状をもらいN病院へ行きました 私の住んでる町で一番大きい病院です
前病院で「卵巣腫瘍」「腹水」「抗がん剤」などという言葉を聞いていた私はドキドキです
私の母は50歳という年齢で癌になりこの世を去っています そのこともあり
「悪性なんだろうか」「大きくなってるって事は…」「何年も様子見だっだのに???」
長い待ち時間 私の心は不安でいっぱいです
早く呼ばれたいけど病名を聞くのが怖い…
2時間弱の待ち時間の後 やっと診察です
ドアを開けて中に入ると50代後半くらいの男の医師でした
私が座ると前病院で撮った3年前のMRIの画像と今回撮ったMRIの画像をみせて説明してくれました
卵巣腫瘍の疑いが強い事 腹水が見られること 本も見せてもらいながら卵巣腫瘍の種類についても説明をうけて 最後に「悪性の場合、白く光ったように写るんですが そのような箇所は確認されないので良性だと思います」と診断されました
ずっと悪性だったらどうしようと 頭の中がいっぱいだったので その先生の言葉で張りつめていた心と体からフワッと力が抜けたのを感じました
そうすると疑問がわいてきました 何年も子宮の間 子宮筋腫と言われてたのに???
先生に聞いてみると『子宮と卵巣は繋がっているので、はっきりわかりずらいんです。子宮筋腫だと思って手術して卵巣腫瘍だったって事もあります』『ただ閉経後に大きくなる子宮筋腫は悪性なので卵巣腫瘍だと思いますよ』と言われました(私は良性であれば子宮筋腫でも卵巣腫瘍でも、どっちでもいいかと思いましたが)
『腫瘍が大きいので開腹手術になります 仕事も一ヶ月くらい休まないといけないので職場で相談してください』と言われました
仕事を休む事には抵抗はなかったのですが 急に病名が変わったこともあり「良性」に間違いないかもう一度尋ねました
『もし確実にという事なら ちょっと別の形で造影剤を使ってMRIを撮る方法もありますが やってみますか?』と言われ(確かに この病院では検査をまだ一つも受けていないし)という思いもあり検査を受ける事にしました
一ヶ月後 造影剤を使っての再検査をうけました
その結果「良性とみられる事」「腹水がある事」「卵巣腫瘍の疑いが強い事」「子宮筋腫の可能性もある事」がわかりました しかし何よりも驚いたのは大きさ22cmと書いてあったことです
先月は15cmだったのに… 誤差はあると思いますが こんなに違うことある???
『大きくなってる事を考えると卵巣腫瘍だと思います』
『3年でこんなに大きくなってるのにもし悪性ならとっくに死んでますよ』という先生の言葉にイラっとしながらも良性という言葉にホッとし 後はいつ手術をするかかぁ~と考えていました
状況が変わったのはその日の夜
とても胃が痛くて夜も眠れない程 お腹も少し痛い 翌日は胃の痛みが少し和らいだものの今度はお腹が痛くて眠れず… これは造影剤の副作用なのか?この痛みはどこからきてるのか?
朝になり職場に連絡して休みをもらい病院に行く事にしました
病院に着くとすぐに採血です 容器6本分
看護師さんに「今から入院されるんですか?」と聞かれ「いえ、そんな予定はないです」と答えましたが(いつもより本数が多い なにか検査が必要なのか?)と不安に
そして診察室へ
血液検査の結果を見ながら『○○の数値が高い ○○の数値が前と比べて多くなってる』『これは炎症を起こしている可能性があります。卵巣腫瘍が捻転している可能性があります』といわれました
いや 待ってください! 22cmもある腫瘍がどうやって捻じれるの? 痛いのは右側でたしか腫瘍は左側だったと思うけど…
『もう腹くくって今日手術しますか!』という先生
「痛いのは右側なんですけど…」という私
『なにか炎症を起こしてる恐れがあります』『腫瘍が捻転をおこしてると思います』『手術しないとずっと痛いままです』という先生
「今日ですか?」という私
『そう!今から!』『職場とご家族に電話してください。緊急なんで職場もダメとは言わないでしょう』という先生
なにか腑に落ちないものを感じながらも 炎症してるのは怖いし痛みがあるのは何か原因があるわけで先生の言葉を拒否する理由もなく職場と家に連絡して急遽手術をすることになったのです
それからはバタバタと早かった
手術のためのエコー検査 肺活量検査 心電図検査 などを次々と受け点滴をし家族が到着すると病気の説明 手術の説明(卵巣腫瘍なら卵巣を切除 子宮筋腫なら筋腫だけを切除という内容でした) 同意書 入院の用紙など流れ作業のように説明され あっという間に手術室へ
手術室に入るとベットに寝かされまず脊髄への注射!これがめちゃくちゃ痛かった 看護師さんの服を握りしめ耐えました
そして『この後 眠くなりますね』という言葉を聞いてから5秒くらいで意識がなくなりました
意識が戻ったときには手術は終わり 私の隣には付き添ってくれた娘の姿がありました
そして手術の結果 卵巣腫瘍ではありませんでした もちろん捻転もしていませんでした
筋腫だったのですが子宮にできていたのではなく子宮を支える円靭帯という所にできていたようで 18×14.5×12cm大 重さ2㎏の充実性腫瘤でした
後で写真を見せてもらったのですが めちゃくちゃ大きい!こんなのがお腹の中にあったのかと思うと驚きです
先生も2㎏という大きい筋腫がとれたのと円靭帯という珍しい所にできていたことで少し興奮気味だったようです
子宮から少し離れた所にできた筋腫だったからかは分かりませんが ゛閉経後は子宮筋腫は小さくなる“というのは全ての人に当てはまるわけではありません
私の場合は大きくなりましたし、医師によっては『小さくなるといっても一回りくらいだから もともと大きい筋腫の人は手術が必要です』という方もみえます
見解はそれぞれですが 子宮筋腫のある方は閉経後も油断せずに定期的に検査を受けて欲しいですし手術でお腹を開けてみないと事実がわからないことも多いという事をお伝えしたいと思います
只今54歳! まだまだ元気に自分らしく輝きたい! そのためには自分の身体と向き合って自分を大切にしていきたいですね